クレーは退屈していた。
もう長い間、クレーは冒険に出ていなかった。モンドで一人寂しく絵を描いている日々に飽き、とうとうモンド城内で爆弾を炸裂させてしまう。
またしても代理団長に反省室行きを命じられていた。
「クレー。そんなに風花祭に参加したいのなら、祭の準備を手伝いなさい」
突如としてモンドの火花騎士に課せられた仕事。
それは、モンドの風花祭を華々しく彩る「飾り付け」の製作であった。
「この風船で飾り付けを作ってくれ。火薬も入れていい。でも、爆発させてはいけないぞ」
「本当!?わ~い!今日は爆弾を作っていいんだ!」
クレーは胸を躍らせた。
風花祭に参加できる―――その事実がクレーの退屈を吹き飛ばした。
鈍色だった反省室の景色が、彩りを取り戻した。
「せっかくだしドドコの絵も描いちゃお~」
その日から風花祭当日までに生み出されたクレーの「友人」の数は、千を優に超えていたという。
そして待ちに待った風花祭が幕を開けた。クレーはいつもより2時間ほど早く目覚め、魚香トーストを平らげると、早々に城外へ飛び出した。
「あれ~?クレーの風船、ここにはないなぁ…。あっ!あっちの方向かも!?」
何度も嗅いだ火薬の臭い。忘れるはずもなかった。
クレーを導くにはそれだけで十分だった。
「友人」たちの晴れ舞台へ、クレーは胸をときめかせながら駆け出した。
「うわあ~!クレーの作ったドドコ風船!こんなにいっぱい―――」
そして響く轟音。次々と消えゆく「友人」たち。
クレーがひとつひとつ、心を込めて描き上げた「友人」たち。
それはまるで蒲公英に吹きかけた時のように儚く、風と共に散った。
「旅人さん…?どうしてこんなことするの…?クレーが一生懸命作ったんだよ…?」
かつて共に旅した「仲間」。もはやクレーに目もくれることはなく、輝く原石を手に、足早に去っていった。
「うぅ~…。クレー、なんだか頭がグルグルしてきた…」
ジン団長最低だな😡
なかなかの出来栄えだな
どういうモチベーションならこんなの書けるの🤢
コンテンツクリエイター名乗っていいぞ😎
原神まとめ速報 引用元:http://krsw.5ch.net/test/read.cgi/gamesm/1617463056/l50